準強制わいせつ

準強制わいせつとは

準強制わいせつとは

準強制わいせつ罪は、以下のいずれかの場合に成立します(刑法第178条1項)。

 

心神喪失又は抗拒不能に乗じて、わいせつな行為をした場合

暴行・脅迫によらずに、心神喪失又は抗拒不能にして、わいせつな行為をした場合

 

・「心神喪失」とは、意識喪失(眠っていたり、泥酔しているような場合など)、

 高度の精神障害(知的障がいを抱えているなど)などにより、

 自分に対してわいせつな行為が行われていることの認識を欠くような状態にあること

 をいうと解されています。

 

・「抗拒不能」とは、物理的(手足を縛っているような場合など)又は

 心理的(治療のために必要だと勘違いをしている場合など)に、

 わいせつな行為に対して抵抗することが著しく困難な状態をいうと解されています。

 

準強制わいせつ罪は、親告罪です。

裁判にするためには、被害者の告訴が必要とされています(刑法第180条1項)。

 

 

罰則

6月上10年以下の懲役

 

 

その他の性犯罪との関係

・暴行又は脅迫によって、被害者を心神喪失又は抗拒不能の状態にして、

 わいせつな行為をした場合には、強制わいせつ罪が成立します(刑法第176条)。

 

・準強制わいせつ罪を犯して、被害者を死傷させてしまった場合には、

 準強制わいせつ致傷罪が成立します(刑法第181条1項)。

 準強制わいせつ致傷罪は、裁判員裁判対象事件です。

 

 

よくあるご相談の例

・泥酔し、拒絶不能の状態にあるのに乗じて、被害者の身体を触ったという事案。

・医師が、医療行為であると誤信させたうえ、被害者の身体を触ったという事案。

・睡眠薬を飲ませて、昏睡状態にさせたうえ、被害者の身体を触ったという事案。

 

 

準強制わいせつ罪の弁護活動

事実関係を認める場合(自白事件)

被害者に謝罪し、示談をする

準強制わいせつ罪は、親告罪です。

示談が成立し、告訴の取り下げがなされた場合には、不起訴処分となります。

他方、示談が成立しない場合には、ほとんどのケースが裁判となります。

準強制わいせつ罪においては、被害者への謝罪と示談の成否が最も重要となります。

 

準強制わいせつ罪は、被害者の性的自由を侵害する罪であり、

被害者の方は、肉体的にも精神的にも、とても辛い想いをされています。

特に、眠っていたり、泥酔していた状態で起きた事件では、

被害者の方は、事件当時の記憶にあいまいな部分が生じてしまいますので、

実際に何があったのか正確に思い出せないことへの不安や恐怖で苦しまれています。

また、医療行為の中で起きた事件では、信頼していた相手からのわいせつ行為に、

大きなショックを受けています。

 

そのような被害者の方のご不安を少しでも軽減できるよう、

一日も早く謝罪をし、誠意をもって対応することが何より大切です。

弁護士が、ご本人様の代理人として、

ご本人様の謝罪のお気持ちを被害者の方に丁寧にお伝えし、

被害者の方のご心情に配慮しながら、示談交渉を行います。

 

特に、被害者が女性の場合には、事件のことについて、

男性と話をすること自体、こわいと感じる方も少なくありません。

当事務所では、ご希望いただいた場合には、そのようなご心情に配慮し、

被害者の女性へのご連絡は、すべて女性弁護士がご対応させていただいております。

 

再犯防止に向けた取り組みへの支援

性犯罪は、一般的に、再犯率が高い犯罪であるとされています。

被害者の女性は「また同じことをするのではないか?」というご不安を抱いています。

そのようなご不安を払拭するため、再犯防止に向けた具体的な取り組みを実践することが大切です。以下は、その一例です。

 

<具体例>

  • 反省文を作成する。
  • 事件の原因とその解決策について、具体的に検討する。
  • 事件を起こしてしまった環境から遠ざかる。
  • 専門の医療機関での治療を受ける。
  • 自助グループに参加する。
  • 家族の指導、監督に従う。

 

当事務所では、ご相談に応じて、専門の医療機関とも連携しながら、

上記のようなご本人様の活動を支援しております。

ご本人様の支援をされている、ご家族の方々のサポートも行っています。

みなさまに、安心してご相談いただければと思います。

 

 

事実関係を争う場合(無罪を主張する場合)

否認事件の弁護活動 をご参照ください。

 

当事務所では、強制わいせつ事件について、2件の無罪判決を獲得しております。

 

解決実績(一例)

準強制わいせつ事件で示談が成立し,不起訴処分となった事案

複数の準強制わいせつ事件で,執行猶予となった事案