準強制わいせつ事件のご相談・目次

１.準強制わいせつ事件 準強制わいせつとは 罰則 その他の性犯罪との関係

２.準強制わいせつ事件のよくあるご相談 ご依頼別 行為別

３.準強制わいせつ事件の弁護活動 逮捕されている事件 事実関係に争いがない事件 冤罪事件(無罪を主張する場合) 判決に不服がある事件(控訴審弁護)

４.準強制わいせつ事件の解決実績

５.ご相談者の声

 

 

準強制わいせつ事件

準強制わいせつとは

準強制わいせつ罪は、次のいずれかの場合に成立します(刑法第178条1項)。

 

13歳以上の被害者の心神喪失又は抗拒不能に乗じて、わいせつな行為をした場合

暴行・脅迫によらずに、13歳以上の被害者を心神喪失又は抗拒不能の状態にさせたうえで、わいせつな行為をした場合

 

• 「心神喪失」とは、意識喪失(被害者が眠っていたり、泥酔しているような場合など)、高度の精神障害(被害者が高度の知的障がいを抱えている場合など)などの事情により、自分に対してわいせつな行為が行われていることの認識を欠く状態にあることをいいます。

 

• 「抗拒不能」とは、物理的(手足を縛られて拘束されている場合など)又は心理的(治療やマッサージなどの施術のために必要な行為であると誤信している場合など)に、わいせつな行為に対して抵抗することが著しく困難な状態をいいいます。

 

かつては準強制わいせつ罪は、親告罪とされており、裁判にするためには、被害者の告訴が必要とされていましたが、現在は親告罪ではなくなったため、裁判をするために被害者の告訴が必要ではありません。

 

 

罰則

6月以上10年以下の懲役

 

 

その他の性犯罪との関係

• 13歳未満の男女に対しては、手段のいかんにかかわらず、わいせつな行為を行っただけで、強制わいせつ罪が成立します(刑法第176条)。

 

• 暴行・脅迫を手段として、わいせつな行為をした場合には、強制わいせつ罪が成立します(刑法第176条)。

 

• 準強制わいせつ罪(未遂を含む)を犯して、その結果、被害者に怪我を負わせてしまった場合には、準強制わいせつ致傷罪が成立します(刑法第181条1項)。準強制わいせつ致傷罪は、裁判員裁判対象事件となります。

 

 

準強制わいせつ事件のよくあるご相談

ご依頼別

• 準強制わいせつ事件で夫が逮捕されてしまった。すぐに接見してほしい。

 

• 準強制わいせつ事件の捜査を受けている。女性弁護士に被害者との示談交渉を依頼したい。

 

• 準強制わいせつ事件で起訴されてしまった。執行猶予判決にしてほしい。

 

• 準強制わいせつ事件で家族が逮捕され、無罪を主張している。準強制わいせつ事件の冤罪弁護に強い弁護士に、弁護を依頼したい。

 

行為別

• 知人らと一緒に飲酒し、お酒に酔って酩酊状態にある被害者に対して、わいせつな行為をした事案

 

• お酒に睡眠薬を混ぜて眠らせた被害者に対して、わいせつな行為をした事案

 

• 医師やマッサージ師、整体師などの資格を有する人が、治療・マッサージ・施術等であると誤信させたうえで、わいせつな行為をした事案　など

 

当事務所の弁護士は、準強制わいせつ事件の弁護に精通し、あらゆるご相談に対応しています。

安心してご相談ください。

 

 

 

 

準強制わいせつ事件の弁護活動

逮捕されている事件

準強制わいせつ罪で逮捕されている事件では、まずは、すぐに弁護士が警察署に接見に向かい、早期釈放を目指す弁護活動を行います。

ご家族が逮捕されてしまった場合のご相談については、以下の記事をご覧ください。

 

【関連記事】家族が逮捕されてしまった

 

準強制わいせつ事件は、痴漢や盗撮などの事件に比べると、より被害者の性的自由に対する侵害の度合いが強く、より重い部類の事件であるとされており、特に被害者との関係で、罪証隠滅のおそれが否定できないなどの理由により、勾留決定が出るケースは多くあります。しかし、このような数字にとらわれず、当事務所では、早期釈放のために全力で弁護に臨みます。

 

仮に勾留決定の判断が下りたとしても、勾留決定後に示談が成立した場合には、示談成立直後(早ければ示談成立当日)に釈放されるケースもあります。

 

準強制わいせつ事件でご家族が逮捕されてしまったら、当事務所まで、ご相談ください。

 

 

事実関係に争いがない事件

被害者に謝罪し、示談をする

現在では準強制わいせつ罪は、親告罪ではありませんが、検察官は、最終的な刑事処分を決める際には、被害者の意思を尊重するべきであるとされています。

そのため、被害者に謝罪し、示談が成立した場合には、不起訴処分となる可能性が高くなります。

他方、示談が成立しない場合には、多くのケースが裁判となります。

裁判となったケースにおいても、示談が成立した場合には、執行猶予判決となる可能性が高くなります。

したがって、親告罪ではなくなった現在でも、準強制わいせつ事件においては、被害者への謝罪と示談の成否が最も重要となります。

 

準強制わいせつ事件は、被害者の性的自由を侵害する罪であり、被害者の方は、肉体的にも精神的にも、辛い思いをされています。

眠っていたり、酩酊していた状態で起きた事件では、事件当時の記憶にあいまいな部分が生じてしまいますので、実際に何があったのか正確に思い出せないことに対する大きな不安や恐怖で苦しまれています。

また、医療・マッサージ・整体などの施術中に起きた事件では、信頼していた相手からわいせつな行為をされたことに対して、大きなショックを受けています。

 

そのような被害者のご不安を少しでも軽減できるように、一日も早く謝罪をし、誠意をもって対応することが何より大切です。弁護士が、ご本人の代理人として、謝罪の気持ちを丁寧にお伝えし、被害者の方のご心情に配慮しながら、示談交渉を行います。

 

特に、準強制わいせつ事件において、被害者が女性の場合には、事件のことに関して男性と話をすること自体、こわいと感じる方も少なくありません。準強制わいせつ事件のような性犯罪の場合には、被害者の女性へのご連絡は、女性弁護士から差し上げた方が、安心してお話いただけることが多いように思います。

当事務所では、ご希望いただいた場合には、そのような被害者の心情に配慮し、被害者の女性へのご連絡は、すべて女性弁護士がご対応させていただきます。くわしくは、以下のページをご覧ください。

 

【関連記事】女性弁護士による性犯罪の法律相談

【関連記事】示談してほしい

【関連記事】不起訴にしてほしい(前科をつけたくない)

 

 

再犯防止に向けた取り組みへの支援

準強制わいせつ事件を含む性犯罪は、一般的に、再犯率が高い犯罪であるとされています。被害者は「また同じことをするのではないか？」というご不安を抱いています。そのようなご不安を払拭するためにも、裁判官や検察官に対して再犯可能性がないことを具体的に主張・立証するためにも、再犯防止に向けた具体的な取り組みを行うことが大切です。以下は、その一例です。

 

【例】

• 反省文を作成する。
• 原因＋解決策について、具体的に検討する。
• 更生支援計画を作成し、実行する。
• 環境を変える。
• 専門機関で治療・カウンセリングを受ける。
• 性依存症の自助グループに参加する。
• 家族の指導・監督に従う。

 

当事務所では、ご相談に応じて、性依存症の治療や福祉の専門家とも連携しながら、上記のような活動を支援しています。ご本人の更生を支えている、ご家族の方々のサポートも行っております。

皆様に安心してご相談いただければと思います。

 

 

冤罪事件(無罪を主張する場合)

準強制わいせつ事件において、身に覚えのない疑いをかけられている冤罪事件や、相手の同意があったことを主張する事件などでは、無罪を主張して、冤罪弁護活動を行います。

 

• 捜査段階(起訴される前)では、不起訴処分を目指す弁護活動を行います。
• 裁判段階(起訴された後)では、無罪判決を目指す弁護活動を行います。

 

日本の刑事司法では、起訴されると99.9%有罪となるといわれているように、裁判では高い有罪率が認められるのが現状です。しかし、そのような数字にとらわれることなく、裁判となった冤罪事件では、無罪判決を目指して、ご本人・ご家族と共に、徹底的に戦い抜きます。

また、冤罪事件の実務上、裁判で無罪判決となる件数よりも、裁判前の段階で不起訴処分となる件数の方が圧倒的に多いです。

冤罪事件については、できる限り早く、弁護士にご相談ください。

 

当事務所の弁護士は、準強制わいせつ事件を含む、性犯罪の冤罪弁護に精通しています。

99.9%有罪といわれる現状の中で、性犯罪について、3件の無罪判決、1件の検察官控訴棄却判決(無罪判決に対して、検察官が控訴しましたが、検察官の控訴が棄却された事案)を獲得しています。

 

性犯罪の冤罪事件で不起訴処分を獲得した実績も複数あります。

 

準強制わいせつ事件の冤罪事件に関するご相談は、当事務所まで、ご連絡ください。

 

【関連記事】当事務所の冤罪弁護活動について

【関連記事】無罪にしてほしい

【関連記事】解決実績｜無罪判決を獲得した事案

 

 

判決に不服がある事件(控訴審弁護)

準強制わいせつ事件について、第一審の裁判所が下した判決に不服がある場合には、上級裁判所に対して、控訴を申し立てることができます。

 

• 執行猶予を求めていたが、実刑判決となった。控訴審で執行猶予を目指したい。
• 示談が成立しなかったので、刑が重くなった。控訴審で示談交渉をしてほしい。
• 冤罪事件で無罪を主張してが、有罪判決となった。控訴審で無罪にしてほしい。

 

当事務所では、控訴審弁護のご相談を多数お受けしています。

第一審が国選弁護人又は他の私選弁護人であったケースで、控訴審から、弁護人を交替したケースも多くあります。

 

準強制わいせつ事件の控訴審の弁護活動については、当事務所まで、ご相談ください。

 

【関連記事】控訴審の弁護活動

 

 

準強制わいせつ事件の解決実績

以下の記事では、当事務所の準強制わいせつ事件の解決実績の一部をご紹介しています。

 

準強制わいせつ事件の解決実績

 

 

ご相談者の声

ご相談者の声はこちら＞＞