執筆者

弁護士法人ルミナス 

弁護士 中原 潤一 が執筆しました。

 

高野隆弁護士が執筆された「人質司法」という本が角川新書から出版されました。

高野弁護士は,刑事弁護の第一人者であり,カルロス・ゴーンさんの弁護人として保釈を勝ち取ったことで有名です。

この本では,カルロス・ゴーンさんの保釈をいかに勝ち取ったのか,その当時の弁護活動の内容やゴーンさんとのやりとりが書かれているばかりではなく,日本の刑事司法の問題点を詳細に検討されています。例えば,現在日本で通説であると言われている取調べ受任義務が歴史的に解釈をすればありえないこと,接見禁止の問題や罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由という勾留の要件の問題点,そしてあるべき刑事司法システムの提言までされています。

この本は,法曹関係者だけではなく,法律の仕事をしていない一般の方にもわかりやすいように,制度の説明やその成り立ち,他国との比較等についても解説が加えられています。この本を読み終わった時に,本の冒頭に記載されている「他から干渉されない家族のコミュニケーションの意味を私に与えてくれた父と母,そして妻へ」という記載の意味がよくわかると思います。

一読をしていただければ,我々が常々訴えている日本の刑事司法の不合理さ,不条理さ,理不尽さがよくわかる本になっています。

是非,法律の仕事をしていない一般の方々に読んでいただきたい本です。