第23回東京精神鑑定研究会(Tokyo Forensic Psychiatric Conference:TFPC)に参加しました

お知らせ

2018.10.21

第23回東京精神鑑定研究会(Tokyo Forensic Psychiatric Conference:TFPC)に参加しました。

場所:都立松沢病院 講師:慶応義塾大学 精神・神経科 医師 村松 太郎 先生

演題:法と医の架け橋としての神経心理学

(1) クレプトマニア患者による万引き事件

(2) 認知症患者による介護殺人

 

東京精神鑑定研究会(TFPC)とは、首都圏の精神鑑定に従事されている精神科医、裁判官・検察官・弁護士の有志が参加し、実際の鑑定事例に関する報告・議論を行う、クローズドの研究会です。

 

今回は、(1)クレプトマニア患者による万引き事件と、(2)認知症患者による介護殺人が取り上げられました。 そして、責任能力の有無・程度が問題となる刑事事件において行われる精神鑑定において、 ①どのような神経心理学的検査が行われているのか、 ②その検査結果は責任能力という法的判断とどのように結びついているのか、 という問題について、精神科医である村松先生の講演があり、その後、精神科医・裁判官・検察官・弁護士によるディスカッションを行いました。

 

刑事弁護人として、精神障害を抱えている方の弁護活動を担うためには、法的な知識・技術を有するだけでは足りず、精神医学的な知見を深めることが必要不可欠です。 今回は、精神鑑定において実際に行われている各種神経心理学検査において、それがどんな内容で何を目的とする検査であり(検査の本質)、そこからどのようなことがいえるのかということについて、くわしい解説をいただいたうえで、実際に幾つかの検査をその場でデモンストレーションしてみました。 解説いただいた主な検査は、以下のとおりです。

 

・ストループ検査 ・ウィスコンシンカード分類検査 ・アイオワギャンブルングタスク ・道徳情動判断課題 ・WAIS-Ⅲ ・JART

 

実際に、検査のデモンストレーションを受けたことにより、一見すると難解な検査に関する理解を深化させることができ、とても有意義な体験でした。

 

近年、多数のご相談があるクレプトマニアの問題については、検察官からも精神科医に対して複数の質問があり、クレプトマニアという病理を刑事裁判においてどのように捉えるのかということについて、検察庁の問題意識の高さを感じました。 刑事手続において、クレプトマニア患者の方を、真に護るためには、弁護人がさらなる研鑽を積むことが非常に重要であると感じました。

 

当事務所では、クレプトマニア、うつ病、性依存症、発達障害などを抱えている方、ご家族による刑事事件のご相談を多数お受けしております。 治療や福祉の現場にも実際に足を運び、精神科医やソーシャルワーカーとの面談を行う等、医療機関や福祉機関とも連携しながら弁護活動を行っています。 今後も、このような精神医学分野の研修会にも積極的に参加し、研鑽を積んでまいります。

 

私たちは、皆さんの味方です。 おひとりで悩まず、まずはご相談ください。

 

 

弁護士法人ルミナス法律事務所

代表弁護士 中原潤一(埼玉弁護士会所属)

PAGETOP