第10回条件反射制御法研修会に参加しました(独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター)

お知らせ

2019.02.09

当事務所の神林弁護士が、第10回条件反射制御法研修会に参加しました。

 

日 時:平成31年2月8日(金)午後9時10分~午後5時10分

場 所:独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター

講 師:医師 平井 愼二 先生

参加者:医療関係者、検察官、弁護士、矯正施設の職員等

 

条件反射制御法(CRCT:Conditioned Reflex Control Technique)

2006年に下総精神医療センターで開発された治療法であり、覚せい剤等の薬物乱用、クレプトマニア(窃盗癖)・摂食障害患者等による繰り返される万引き行為、痴漢・盗撮・強制わいせつ・強制性交等・公然わいせつ等の性犯罪など、反復する逸脱行動の制御に用いられています。現在では、同センター以外の精神科医療機関や、一部の矯正施設においても実施されています。

 

治療対象となる主たる刑事事件

・ 薬物犯罪(覚せい剤、大麻など)

・ クレプトマニア(万引き)

・ 性犯罪(痴漢、盗撮、強制わいせつ、強制性交等、公然わいせつなど)

 

4つの治療ステージ

条件反射制御法は、以下の4つの治療ステージに分かれています。原則として、①~③を入院治療において行い、その後、④を社会内で行うことが想定されています。

 

① 制御刺激ステージ

② 疑似ステージ

③ 想像ステージ

④ 維持ステージ

 

本研修会は、はじめに、条件反射制御法に関する基礎的な理論と手順を学んだうえで、上記①~④の各治療ステージについて、臨床の現場で実際に用いられているテキストを使用しながら、ロールプレイで体験的に学ぶというものでした。

 

刑事事件に携わるひとりの弁護士として、薬物使用から抜けられない方、クレプトマニア・摂食障害等により万引きを止められない方、痴漢・盗撮・強制わいせつその他の性犯罪を繰り返してしまう方からのご相談をお受けする機会が多々あります。「特定の行為がやめられない」という悩みを有する方に対しては、その問題行動から離脱し、真の再犯防止を図るためには、単に刑事罰を科すだけではなく、医療・福祉との連携、治療的支援が必要不可欠であると考えています。そして、刑事司法・医療・福祉連携を実現するためには、まずは、刑事事件に携わる弁護士自身が、医療の現場、福祉の現場を目で見て、実際の治療現場や福祉的サービスの実態を理解することが大切であると考えています。これまでも、条件反射制御法に関する書籍を読み、勉強をしてまいりましたが、実際に、平井先生や病院のスタッフの皆様とお会いし、治療行為をロールプレイで体験することにより、この問題で苦しんでいる方々に差し伸べられている、回復に向けた光を、肌で感じることができました。これからも、ひとりの刑事弁護人として、このような問題に悩んでいる方々の一助になれますよう研鑽を積んでまいりたいと思います。

 

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