2024年11月14日、15日に、横浜地方裁判所において行われた模擬評議に弁護人役として参加しました。
これは、横浜地方裁判所、横浜地方検察庁、神奈川県弁護士会が共同して企画をしたもので、一般の方から裁判員役を募り、模擬の記録をもとに現役の検察官と弁護士が法廷で主張立証を行い、それをもとに現役の裁判官と裁判員役が行う評議を公開し、自分たちの法廷活動が評議にどのように反映されるのかを確認するものです。
私たち弁護人は、最善の結論(判決)を得るために弁護活動を行っています。裁判員裁判においては、判決を決めるために、裁判官・裁判員が議論する評議が行われます。私たちは、この評議での議論を見据えて、弁護活動を行っていく必要があります。
しかし、実際の裁判員裁判の評議は公開されることがないため、我々弁護士や検察官は、どのような評議がされているのか見ることはできません。裁判員裁判を担当しても、我々の法廷活動がどのように評議で議論されていたのかを知ることはできません。
だからこそ、今回の模擬評議は、自身の弁護活動がどのように評議で議論されるのかを確認する非常に良い機会となりました。
今回の題材は、傷害致死罪で起訴されたものの、死亡結果につながる行為を被告人が行ったといえるかに争いがある事件でした。目撃証人の信用性が審理のポイントとされ、私はその証人の反対尋問や最終弁論等を行いました。
実際の事件でも証人の信用性が問題となることは少なくありません。限られた時間では最終的な結論までは出されませんでしたが、証人の信用性判断に関する評議を見ることができたのは貴重な経験でした。
今後も、今回の経験を活かして、弁護活動に尽力してまいります。
弁護士法人ルミナス法律事務所横浜事務所
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