暴行罪+暴力行為等処罰に関する法律違反|不起訴処分となった事案

事案の概要

 顔やお腹を殴るなどの暴行を加えたうえで、包丁を突き付けて脅迫したという事案です。

 ご本人は逮捕・勾留されており、当番弁護士が(私選)弁護人となっていましたが、身体拘束が長引き、事態が進展しないことについてご家族より相談を受け、すぐに接見に駆け付けたところ、ご本人からも弁護人になってほしい旨の依頼を受けたため、直ちに弁護活動を開始しました。

 

  • 顔やお腹を殴る行為・・・刑法208条の「暴行罪」に該当します。

 

  • 包丁を突き付けて脅迫する行為・・・包丁という「凶器を示して」、刑法222条の脅迫罪に該当する行為をしていますので、暴力行為等処罰に関する法律違反(1条違反)が成立します。

 

 

弁護活動の内容

示談交渉+環境調整

 本件は、知人間でのトラブルでしたので、二度と同様のトラブルが生じないようにするためには、関係性の解消などの問題を含めた環境調整が必要となります。示談交渉においては、当事者双方の事情を詳細に確認したうえで、そのような環境調整的な側面にも配慮した対応を心掛けました。

 

不起訴処分に向けて検察官と粘り強く交渉!

 当初、検察官は、本件の行為態様に注目して、一歩間違えれば大怪我をさせてしまいかねない危険な行為であったことを理由に、刑事罰を科す方針で事件処理を進めていました。

 しかし、本件は、一定の経緯・背景事情のある知人間のトラブルであること、その背景事情に関する具体的な手当て、当事者間の関係性の解消に向けた環境調整、被害者が刑事処罰を望んでいないこと、刑事罰を科した場合の社会的不利益の大きさ(資格制限)などを具体的に主張・立証して、本件については不起訴処分が相当であるとして、検察官と処分交渉を重ねました。

 

 

弁護活動の結果

 上記のような弁護活動を尽くした結果、ご本人は釈放され、不起訴処分となりました。

 

 勾留延長満期まで1週間未満という短い期間の中で、駆けまわり、検察官との協議・交渉を重ねました。

 知人間でのトラブルということもあり、検察官も、事件の内容だけではなく、環境調整や今後の更生環境をも重視していましたが、事件と直接関係のない事情については、検察官に十分な情報が伝わっていない状況にありました。

 検察官より、最終的に不起訴の判断をした旨の連絡を受けた際、「先生から連絡をもらわなければ、知らなかった事情がありました。処分を考えるうえで大切な事情を教えてもらい、ありがとうございました。」と言葉をかけていただきました。

 適切な刑事処分を求めるためには、弁護人が駆けまわることが大切であると再認識しました。



東京新宿・埼玉大宮にある刑事事件・少年事件の法律事務所
 弁護士法人ルミナス

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