殺人未遂罪|殺意が否定され、傷害罪で起訴された事案

事案の概要

約束を守らない知人への怒りから、とっさに、近くにあった刃物を押し当てて、相手に軽いけがを負わせてしまったという事案です。被害者の方の怪我に気づいて、すぐに119番通報をしましたが、駆け付けた警察官に殺人未遂罪で逮捕されてしまいました。

 

 

弁護活動の内容

殺人未遂罪は成立しないとの主張

ご本人は、殺意を否定していました。そこで、検察官に対する意見書を作成し、行為態様・怪我の程度などの状況証拠を具体的に指摘して、本件では、傷害罪が成立するにとどまり、殺人未遂罪はしない旨の主張・立証活動を行いました。

 

一般情状

被害者の方に対する実質的な被害弁償を行いました。

 

ご本人は、統合失調症等の精神障害を抱えていたので、主治医の精神科医や、鑑定留置時(※)の担当医とも面談を重ねる等して、ご本人の今後の治療計画等を策定しました。

 

鑑定留置とは?

<刑事訴訟法第167条1項>
被告人の心神又は身体に関する鑑定をさせるについて必要がある時は、裁判所は、期間を定め、病院その他の相当な場所に被告人を留置することができる。

刑事責任能力の有無を判断するために、起訴前の段階で、検察官の請求を受けて実施される本格的な鑑定をいいます。鑑定留置場所は、遠方の病院となることもあります。本件でも、鑑定留置場所は、東京都外にある比較的遠方の病院となりましたが、ご本人の精神的な支援、殺意を争うための弁護活動、医師との面談等のために、何度も、病院に足を運びました。

 

弁護活動の結果

逮捕・勾留罪名は「殺人未遂罪」でしたが、上記のような弁護活動を通じて、殺意が否定された結果、起訴罪名は「傷害罪」に変更されました。

現在は刑事裁判を終えて、信頼できる主治医の下で、治療を継続しています。

 



東京新宿・埼玉大宮にある刑事事件・少年事件専門の法律事務所 弁護士法人ルミナス

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