裁判員裁判

目次

1.執行猶予判決を獲得した事案
2.検察官の求刑を下回る判決を獲得した事案

 

 

執行猶予判決を獲得した事案

裁判員裁判・偽造通貨行使罪|執行猶予付き判決となった事案

11軒の店舗でそれぞれ偽造の1万円札を行使したとされる偽造通貨行使罪(裁判員裁判)で、裁判となった後にご依頼をいただきました。追起訴が相次ぎ、かなり裁判まで時間を要しましたが、すべての店舗との間で示談が成立しました。裁判員裁判では、検察官は懲役5年の実刑判決を求刑していましたが、弁護人の弁論の結果、検察官の求刑の60%の量刑である懲役3年及び執行猶予判決を獲得しました。

 

 

裁判員裁判・殺人未遂+傷害罪|執行猶予判決を獲得した事案

事案の概要

①被害者の方に家族がだまされているのではないかと思い込み、強い不安に陥って、被害者の方に対し暴行を加えたという殺人未遂罪、及び、②それを制止しようとした方に対しても暴行を加え、怪我を負わせたという傷害罪の事案でした。本件は、裁判員裁判対象事件でした。

 

 

弁護活動の内容

上記のような思い込みや強い不安を有していたことには、ご本人の生育歴や複雑な家庭環境、障害特性などの影響があると思われました。そこで、事件の背景にある問題について、ご本人と共に向き合い、ご本人の生きづらさを少しでも解消し、そして二度と同じ過ちを犯さないために、精神科医・社会福祉士等の医療や福祉の専門家とも連携しながら情状弁護活動を行いました。具体的には、ご本人・ご家族・専門家(主治医や社会福祉士など)と面談を重ねながら、ご本人の更生支援計画書を策定したうえで、治療環境の整備、カウンセリング・支援機関の確保、家族間調整、その他種々の環境調整を行いました。そのような活動によって、ご本人に寄り添い、更生に向けた活動をサポートしながら、被害者の方々への謝罪と示談交渉を行いました。

また、本件は裁判員裁判対象事件でしたので、裁判では、法廷弁護技術を駆使して、裁判員の方々にわかりやすい主張・立証活動に努めました。

 

 

弁護活動の結果

ご本人の反省の気持ち、更生に向けた真摯な取り組み、更生環境が整備されたこと、被害者の方々との間で示談が成立したことなどの事情が評価された結果、検察官の求刑は懲役5年6月であったのに対し、保護観察付きの執行猶予判決となりました。

 

 

裁判員裁判・強制わいせつ致傷罪+強制わいせつ罪|執行猶予判決を獲得した事案

事案の概要

路上でわいせつ行為を行ったことで、被害者の方が転んでしまい、傷害を負ったという強制わいせつ致傷罪、及び、被害者の方の胸などを直接触るなどしたという強制わいせつ罪の事案でした。特に後者の強制わいせつ行為の態様が悪質で、実刑も十分に見込まれる事案でした。また、本件は、裁判員裁判対象事件でした。

 

 

弁護活動の内容

国選弁護人から私選弁護人への切り替え

本件は、ご依頼者が強制わいせつ致傷罪および強制わいせつ罪で逮捕・勾留され、起訴された後に受任しました。ご依頼者が保釈された後、国選弁護人から私選弁護人に切替えたい旨相談があり、受任に至ったケースです。国選弁護人の弁護活動は、以下のような再犯防止や反省の気持ちを何か行動で表したいとのご本人のご意向を汲まないものであったため、同じ方向を向いて共に戦ってくれる弁護人をお探しとのことでした。また、国選弁護人には裁判員裁判の経験がなく、ご依頼者は、裁判員裁判の経験が豊富な弁護士をお探しでした。

 

性犯罪再犯防止プログラムの受講

ご依頼者は、路上でのわいせつ行為を繰り返してしまっており、ご自身でもこれをなんとかしたいとの思いを強くお持ちでした。そこで、社会福祉士が担当する性犯罪再犯防止プログラムを紹介し、全5回のプログラムすべてに同席しました。これにより、ご本人の認知の歪みがどこにあり、問題行動の引き金は何かなど、ご本人の問題性を深く理解することができました。また、ご本人から被害者の方々及び社会への償いとしてボランティア活動に参加したいとの申し出があったため、ご本人の専門性や技能を生かせる活動を紹介するなどしました。

 

裁判員裁判の経験が豊富な弁護士による活動

また、裁判本番では、裁判員の方々に分かりやすい裁判となるよう、法廷技術を駆使し、ご依頼者は刑務所に入るべきではないこと、更生の努力をしており今後もこの環境を奪うべきではないことをご理解いただけるように弁護活動を行いました。

 

 

弁護活動の結果

ご本人が再犯防止・更生のための活動に真摯に取り組み、反省の気持ちを行動として表していること、被害者の女性2名とそれぞれ示談が成立していることなどの事情が評価され、保護観察付執行猶予判決となりました。

実刑判決ギリギリの判決だったと評価することもできます。そうすると、再犯防止のためのプログラムを受講していなかったら、もしかしたら実刑になっていたかもしれません。国選弁護人が、ご本人の意向を汲んでくれないというお話はよく聞きます。弁護人と方向性が違うかもしれない。そう感じることがあったときには、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

裁判員裁判・殺人罪|検察官求刑6年に対し、執行猶予判決となった事案

ご本人は長期にわたる虐待経験を有しており、そのことが、ご本人の精神状態や本件の動機に影響を与えていました。

 

そのようなご本人に寄り添い、更生に向けた支援環境をゼロから整えるべく、精神科医や社会福祉士等の医療・福祉の専門家と連携しながら、駆け回りました。

裁判員裁判の法廷では、精神科医・社会福祉士にも証言いただき、本件の背景事情や、今後の支援体制等について、丁寧に裁判員の方々に説明しました。

ご本人は、過去の辛い体験を言い訳にすることなく、自分の言葉で反省の気持ちを述べ、更生を誓いました。

 

検察官の求刑は、懲役6年(実刑)でした。

弁護人は、懲役3年・執行猶予5年・付保護観察を求めました。

 

判決では、弁護人の主張がほぼ全面的に受け入れられ、懲役3年・執行猶予5年・付保護観察(求刑の50%+執行猶予)となりました。

 

 

検察官の求刑を下回る判決を獲得した事案

裁判員裁判・強姦致傷罪|求刑の64%の判決を獲得した事案

事案の概要

強姦をして怪我を負わせてしまった、という強姦致傷罪(刑法改正後:強制性交等致傷罪)の事案でした。

 

 

弁護活動の内容

強姦致傷罪は、起訴されると裁判員裁判となります。公判請求が必至の事件でしたので、勾留中は接見を重ねるとともに、実際の裁判員裁判でどのような主張をするのかの検討のために、ご家族からいろいろなお話を聞きました。裁判員裁判では、ご依頼者に有利な犯情部分、及びご依頼者に再犯可能性はないという点を丁寧に主張立証し、裁判員にプレゼンテーションをしました。

 

 

弁護活動の結果

その結果、検察官による懲役7年求刑に対し、懲役4年6カ月の判決となりました(求刑の約64%となる減刑)。

 

 

裁判員裁判・逮捕監禁罪+傷害致死罪|求刑の約62%の判決となった事案

平成28年10月20日、さいたま地方裁判所において、逮捕監禁・傷害致死被告事件(裁判員裁判)について求刑の約62%の判決を獲得しました。

検察官は、懲役8年を求刑していましたが、裁判所は、懲役5年の判決としました。



東京新宿・埼玉大宮にある刑事事件・少年事件の法律事務所
 弁護士法人ルミナス

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