青少年保護育成条例違反(淫行)|示談が成立し、不起訴処分となった事案

事案の概要

18歳未満の青少年を自宅に招いてみだらな性行為をした、という神奈川県青少年保護育成条例違反(淫行)の事案でした。性行為をすることに対する金銭の授受・約束はありませんでした。そのため、金銭の授受・約束をしたうえで性交等をする「児童買春」の罪ではなく、金銭の授受・約束をすることなく性行為をした「神奈川県青少年保護育成条例違反」の罪で捜査が行われました。

 

神奈川県青少年保護育成条例(令和元年5月20日現在)

第7条(定義)

この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 青少年 満18歳に達するまでの者(婚姻により成年に達したものとみなされる者を除く。)をいう。

 

第31条(みだらな性行為、わいせつな行為の禁止)

1 何人も、青少年に対し、みだらな性行為又はわいせつな行為をしてはならない。

2 何人も、青少年に対し、前項の行為を教え、又は見せてはならない。

3 第1項に規定する「みだらな性行為」とは、健全な常識を有する一般社会人からみて、結婚を前提としない単に欲望を満たすためにのみ行う性交をいい、同項に規定する「わいせつな行為」とは、いたずらに性欲を刺激し、又は興奮させ、かつ、健全な常識を有する一般社会人に対し、性的しゅう恥けん悪の情をおこさせる行為をいう。

 

第53条(罰則)

1 第31条第1項の規定に違反した者は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。

 

 

弁護活動の内容

逮捕・勾留を阻止するための活動

警察から取り調べをするので出頭してほしいとの連絡があった直後に相談を受け、受任しました。ご本人は、18歳未満の相手と性行為をしたことを認めていましたので、事実関係に争いがないことを前提に、まずは、逮捕・勾留を阻止するための活動を行いました。具体的には、自分のしてしまったことを正直に認めたうえで、今後、弁護人を通じて被害児童及びご家族に謝罪したいと考えていること、謝罪や示談等のためのやりとりはすべて弁護人に任せること等を約束する旨の誓約書を作成し、弁護人選任届とともに警察に提出するとともに、弁護人より警察官に連絡して在宅捜査を求める旨の交渉を行いました。

 

謝罪+示談交渉

弁護人より被害児童の保護者に連絡し、ご本人の謝罪の気持ちを丁寧にお伝えしたうえで、示談交渉を行いました。保護者の方の動揺・不安がとても大きかったので、刑事手続の流れや今後予想される捜査の内容等についても一つ一つ、丁寧にご説明し、できる限り心理的・物理的な負担をおかけしないための対応を心掛けながら、ご不安を軽減できるよう努めました。

 

不起訴処分を求める弁護活動

「青少年保護育成条例が18歳未満の青少年との性行為を禁止している理由」について、事件当時の理解・自覚が足りなかった理由、現在はどのように考えているのか、今後二度と繰り返さないためにどのようなことを行っているのか等について、ご本人が記した反省文を検察官に提出しました。そのうえで、検察官に対し不起訴処分を求める旨の交渉を行いました。

 

 

弁護活動の結果

  • 逮捕はなされず、在宅での捜査が行われることになりました。 
  • ご本人の真摯な謝罪の気持ちが伝わり「ご本人を許す」という内容の示談が成立しました。
  • 示談が成立したこと、ご本人の反省状況、再犯可能性がないこと等を主張・立証した結果、不起訴処分となりました。


東京新宿・埼玉大宮にある刑事事件・少年事件の法律事務所 弁護士法人ルミナス

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