執筆者

弁護士法人ルミナス法律事務所横浜事務所
弁護士 中原 潤一 が執筆しました。

ある時期、2組の全く関係のないご家族の依頼を受けて接見に行くと、それぞれご本人の口から「国選だからしょうがないんですけどね」という言葉を、異口同音に2回連続で聞いたことがありました。
いずれもご両親からいただいたお電話がきっかけでした。
「国選弁護人から全然連絡がない。」
「国選弁護人が弁護活動をしてくれない。」
といった、セカンドオピニオンの相談から、初回接見契約でご本人と接見することになりました。
ご本人からお話を聞くと、2人とも
「国選弁護人は最初の一回、5分程度あっただけで、あとは全然来ない」
「取り調べの対処方法なんて国選弁護人から聞いていない」
と口をそろえて言った後に、やはり口をそろえて冒頭の
「国選だからしょうがないんですけどね。」とおっしゃいました。
本当にそうなんでしょうか。国選だからしょうがないんでしょうか。
そうではありません。当事務所でも国選弁護人として活動することはありますが、接見に一度しか行かないなんてことはありませんし、取り調べに対する対処方法についてのアドバイスを欠かすこともありません。
しかも、今回のご依頼者は犯行を否認していて、国選弁護人はそれを認識しながらこのような対応を取っていたとのことでした。
本当に、信じられない思いでいっぱいになりました。
そんな弁護士が自身の事務所のホームページで、「刑事事件に強い」とか「刑事事件ならお任せください」とか謳っていることもあります。このような弁護士や事務所が実在するのも、残念ながら事実です。
国選弁護人であっても、素晴らしい活動をする弁護士はたくさんいます。
しかし、想像以上に、何の活動もしない弁護士も一定数いるようです。
国選弁護人はご自身で選ぶことはできません。
私選弁護人であれば、ご自身で弁護人を選ぶことができます。
国選弁護人の活動に疑問や不満があれば、ぜひ当事務所にご相談ください。セカンドオピニオンという形でも全く構いません。
少しでも、皆様の利益になるようにアドバイスさせていただきます。
弁護士法人ルミナス法律事務所横浜事務所