性依存

弁護士 神林 美樹

特定の性犯罪を繰り返してしまった場合、その背景に、性依存の問題があるケースは少なくありません。

 

性依存は、行為依存、すなわち、「その行為をすれば社会的・経済的な不利益が生じることがわかっているのに、その行為をやめられない状態」の一類型であると考えられています。

 

当事務所は、性依存や窃盗症など、行為依存の問題を抱えている方の弁護と更生支援に注力しています。

 

これまでに、性犯罪を繰り返してしまった方、ご家族から多くのご相談をお受けし、被害者との示談交渉、執行猶予を目指す刑事裁判、強制わいせつ致傷や強制性交等致傷等の裁判員裁判、少年事件など、あらゆる性犯罪事件を担当してまいりました。

 

被害者への謝罪、示談交渉に加えて、性依存の問題と真摯に向き合った弁護活動を実践した結果、痴漢の前科・前歴がある方の同種再犯で不起訴処分となった実績、複数件の強制わいせつ行為が起訴されたケースで執行猶予判決となった実績、執行猶予期間経過直後の同種再犯のケースで執行猶予判決となった実績、強制性交等未遂で執行猶予判決となった実績、強制わいせつ致傷罪等の裁判員裁判で執行猶予判決となった実績などがあります。

 

そのような弁護経験に基づき、中原潤一弁護士、神林美樹弁護士は、共著「行為依存と刑事弁護 性依存・窃盗症などの弁護活動と治療プログラム」(2021)において、「性依存と刑事弁護」を執筆しました。

 

性犯罪の厳罰化が議論される中で、当事務所は、性犯罪の被疑者・被告人の立場にある方、ご家族を護るために弁護人として何をなすべきかを徹底的に考えながら、日々の弁護活動を実践しています。

 

性犯罪を繰り返してしまった方、性犯罪でご家族が逮捕されてしまった方は、当事務所まで、ご相談ください。

 

 

性依存とは

特定の性犯罪(痴漢やわいせつ行為、盗撮、露出など)を繰り返してしまう方は、性依存(国際疾病分類:ICD-10では「性嗜好の障害」と定義されています)という病気の可能性があります。

 

性依存とは、わかりやすくいうと、「性的問題行動によって、社会的・経済的な損失が生じるにもかかわらず、それをやめられない状態」すなわち「性的問題行動を自分の意思でコントロールすることができない状態」をいいます。性依存の方は、性的問題行動に対するコントロール障害を生じていますので、ご自身の意思だけで、性的問題行動をやめること、性犯罪の再犯を防止することは非常に困難です。

 

 

性依存が問題となる刑事事件

性依存の問題を抱えている方は、通常、特定の性犯罪のみを繰り返します。

 

電車内での痴漢行為をする人は、電車内での痴漢行為だけを繰り返します。

(電車内での痴漢行為は、各都道府県の定める迷惑防止条例違反、または、強制わいせつ罪に該当します)

 

露出行為をする人は、露出行為のみを繰り返します。

(露出行為は、公然わいせつ罪となるケースが多いですが、特定の相手に向けて露出行為をした場合には、「卑わいな言動」として迷惑防止条例違反となることもあります)

 

路上で特定の態様でのわいせつ行為をする人は、同様の行為のみを繰り返します。

(背後から駆け寄って抱きつく、キスをするなど。多くの場合、強制わいせつ罪となります)

 

性依存のご相談が多い性犯罪は、以下のような刑事事件です。

 

痴漢、盗撮、強制わいせつ、準強制わいせつ、強制性交等、準強制性交等、強制わいせつ致傷(裁判員裁判)、準強制わいせつ致傷(裁判員裁判)、強制性交等致傷(裁判員裁判)、準強制性交等致傷(裁判員裁判)、公然わいせつ、淫行、児童買春

 

 

性依存の方への更生支援

「やめなければ、やめなければと思いながら、性犯罪を繰り返してしまった」

そんな切実なお悩み、ご相談をたくさんお受けしてまいりました。

 

性依存の悩みを抱えている方が、二度と性犯罪を起こさない、本来の生活に戻るためには、単に刑罰を科すだけでは十分ではありません。刑罰を科しても、失われている、性的問題行動への自己コントロールが回復するわけではありません。性依存の問題を克服し、二度と再犯しない生活を取り戻すためには、性依存治療の専門家のもとで、適切な治療を受けて、問題の抜本的な解決を図ることが重要であると考えます。

 

当事務所では、性依存の方への更生支援の一環として、専門的な医療機関や自助団体へご紹介し、病気を克服するための環境整備のお手伝いをさせていただいております。刑事手続においては、そのような具体的な取り組みや治療の経過を、検察官や裁判所に報告し、有利な刑事処分を求める活動を行います。裁判になった場合には、治療を担当した専門家に、性犯罪の再犯防止における治療の意義、現在の治療状況、今後の治療計画等について証言していただくケースもあります。

 

性的な悩みを相談することは、勇気が必要なことだと思います。

いまこの瞬間も、きっと葛藤があると思います。

ですが、傷つけてしまった被害者がいるのであれば、ご自身の過ち・問題から逃げずに、しっかりと向き合うことが必要です。そして、きちんと治療を受けて、性依存の問題を克服し、二度と繰り返さないことが何よりも大切です。

 

勇気をもって、更生への一歩を踏み出す方を、全力でサポートします。

おひとりで悩まず、安心してご相談ください。

 

 

性依存症の解決実績

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