2020年11月12日・13日に開催された、第16回日本司法精神医学会大会に参加しました。

 

日本司法精神医学会は、精神医学と司法との間で相互理解を図り、刑事手続における精神鑑定等をはじめとする司法精神医学の発展を期すこと等を目的として設立された団体です。精神科医を中心に、看護師、精神保健福祉士、臨床心理技術者等の医療従事者、弁護士などの法曹実務家、法律学者も会員として参加しています。

 

今大会では、「日本精神医学の普遍性と展延~過去からつなぐ 未来へ紡ぐ~」をテーマに、司法精神医学における自閉スペクトラム症の位置づけ、現代の精神鑑定に求められていること、裁判員裁判の影響や課題等について、各種講演・シンポジウムが行われました。

 

近年、刑事手続において問題となることが多い発達障害・自閉スペクトラム症に関しては、精神科医の先生方から、精神鑑定を担う鑑定人、患者の方の治療を担当されている臨床医、法務省矯正局の施設(少年鑑別所など)で執務されている精神科医といったさまざまな立場での経験に基づき、診断の在り方・障害特性・医療的支援の必要性・刑務行政の問題点等について、講演をしていただきました。また、発達障害・自閉スペクトラム症が問題となった裁判例に関する検討も行われました。

新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のために、オンラインでの開催となりましたが、まさに、刑事司法において問題となっている現代的な課題について、精神医学・司法双方の視点からさまざまな問題提起がなされ、議論が深まり、非常に充実した2日間を過ごすことができました。

 

当事務所では、発達障害や自閉スペクトラム症等の障害を抱えている方、ご家族の方から、ご相談をお受けすることも多くあります。そのような障害に苦しまれている方、ご家族の方からのご相談をお受けしたとき、「依頼者の利益を護る」という弁護人としての職責を全うするためには、弁護人が病気に対して無理解であってはなりません。当事務所では、今後も、司法精神医学に関する知識・理解を深めるべく、研鑽を積んでまいります。

 

 

弁護士法人ルミナス東京事務所

弁護士 神林美樹



刑事事件・少年事件の法律事務所
 弁護士法人ルミナス(東京新宿・埼玉大宮)