贖罪寄付(しょくざいきふ)について

コラム

2020.04.27

目次

1.贖罪寄付とは
贖罪寄付ってどんな制度?
贖罪寄付が有利に考慮される事件とは?
寄付金は何に使われるの?
2.贖罪寄付の手続
申込方法
贖罪寄付の証明書
3.贖罪寄付の効果

 

 

贖罪寄付とは

贖罪寄付ってどんな制度?

贖罪寄付とは、刑事事件を起こしてしまった方が反省と贖罪の気持ちを表すために寄付をすることをいいます。日本弁護士連合会(日弁連)・弁護士会が贖罪寄付を受け入れています。

 

 

贖罪寄付が有利に考慮される事件とは?

被害者のいる刑事事件では、直接、被害者に謝罪し、示談をすることが重要です。裁判官・検察官は、刑罰・刑事処分を決めるうえで、被害者との示談の成否を重視します。そこで、被害者のいる刑事事件においては、まずは、被害者との示談交渉を行うことになります。

 

贖罪寄付は、主として、①被害者のいない刑事事件や、②被害者と示談することができない刑事事件で行われます。

このような事件で贖罪寄付を行った場合には、ご本人の反省の気持ちを表す一つの行動と認められて、有利な情状として考慮されます。

 

被害者のいない刑事事件の例

  • 公然わいせつ(※)
  • スピード違反、無免許運転、飲酒運転、暴走行為(共同危険運転)
  • 覚せい剤の所持・使用、麻薬の所持 など

 

(※)特定の人(=実質的な被害者となります)に見せつけるために、その人の目の前で、露出行為をするような場合を除きます。このような場合には、実質的な被害者に対して、謝罪・示談交渉を行います。

 

被害者と示談することができない刑事事件の例

  • 万引きの事件で、会社やお店の方針により示談をすることができない場合
  • 被害者が示談を拒絶している場合 など

 

 

寄付金は何に使われるの?

贖罪寄付をした場合の寄付金は、日本弁護士連合会・弁護士会が行っている法律援助事業(犯罪被害者法律援助や、虐待を受けて助けを必要としている子どもに対する法律援助など、法律援助を必要としている方々)のために使われます。

贖罪寄付を行う場合には、このような制度の趣旨・寄付金の使途を正しく理解したうえで、事件についての心からの反省と贖罪の気持ちを込めて行うことが大切です。

 

 

贖罪寄付の手続

申込方法

贖罪寄付の申し込みは、日本弁護士連合会及び各地の弁護士会で、受け付けをしています。贖罪寄付申込書に記入し、寄付金を準備したうえで、弁護士を通じて、申し込みをします。

 

贖罪寄付の申込書には、次の事項を記入します。

 

① 寄付者の住所・氏名(寄付者がご本人と異なる場合には、その続柄)

② 刑事事件を起こしてしまったご本人の氏名

③ 事件が継続している裁判所(裁判になる前は、記入不要)

④ 事件名

⑤ 寄付の趣旨

⑥ 寄付の金額

⑦ 担当弁護士の氏名

 

申込書の記入から寄付金の納入まで、いずれも弁護士が行うことが可能です。 贖罪寄付をご希望の方は、安心してご相談ください。

 

 

贖罪寄付の証明書

贖罪寄付を行うと、即日、贖罪寄付の証明書が発行されます。

発行された証明書は、捜査段階(裁判になる前)は事件を担当する検察官に、公判段階(裁判になった後)は裁判所に提出します。

 

 

贖罪寄付の効果

贖罪寄付は、事件への反省の気持ちを込めて行います。裁判官・検察官は、贖罪寄付が行われた場合には、ご本人の反省の気持ちの表れの一つとして、有利な情状として評価します。

 

実際に当事務所が担当した事件では、たとえば、以下のような実績があります。

 

  • 実質的な被害者のいない公然わいせつ事件で、贖罪寄付を行ったケースにおいて、不起訴処分となった事案
  • 法定速度を大幅に上回るスピード違反の事件において、贖罪寄付をしたことが有利な情状として評価され、即日判決+短期の執行猶予判決となった事案

 

贖罪寄付をご希望の方は、当事務所まで、ご相談ください。贖罪寄付制度のくわしいご説明、手続の代理、裁判官・検察官との処分交渉まで、すべて弁護士が対応いたします。

 

 

このページは、弁護士法人ルミナス東京事務所 弁護士 神林美樹 が執筆しました。

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