2022年6月17日に第一東京弁護士会で開催された、裁判員裁判研修(入門編)の講師を務めました。

 

本研修は、第一東京弁護士会・刑事弁護委員会が主催する、第一東京弁護士会の弁護士向けの裁判員裁判研修です。

 

3時間という長丁場でしたが、裁判員裁判対象事件について、捜査段階、公判前整理手続段階、公判段階の各弁護活動について、講師3名で解説しました。

 

私は、公判段階のパートを担当し、法廷弁護技術の基礎として、冒頭陳述及び証人尋問(主尋問・反対尋問)についてお話ししました。

これから裁判員裁判を担当される弁護人の先生にもわかりやすいように、冒頭陳述・主尋問・反対尋問の目的や基礎知識、技法の解説に留まらず、実体験に基づくエピソードや実演等も織り込みながら、裁判員裁判における実際の法廷弁護活動に関する具体的なイメージをもっていただけるように努めました。

 

今年度は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のために、オンラインでの開催となりましたが、約50名もの多くの方に参加いただきました。

 

裁判員裁判の法廷では、多くの場合はじめて直接刑事司法に触れることになる裁判員の方々に対して、弁護人の冒頭陳述を通じて「弁護人の目標とする判決をすることが正しいのではないか」というイメージを抱いていただくこと、弁護人の立証活動を通じて「弁護人の立証を理解し、納得」していただくこと、弁論を通じて「弁護人の意見に同意・共感」していただくこと、そして、評議において「弁護人に1票」を投じていただくことが目標になります。

 

無罪を争う事件も、量刑を争う事件も、重大事件を扱うことになる裁判員裁判において、上記を達成し目標とする判決を勝ち取ることは、決して簡単なことではありません。

裁判員裁判においては、通常の刑事裁判以上に、裁判員の方々の理解・共感を得るための専門的な法廷弁護技術が求められます。

これからも、初心を忘れず、どのような事件であっても、依頼者を護るために挑戦し戦い抜く気持ちと、日々研鑽を重ねる謙虚な気持ちをもって、一人一人の依頼者を護るために全力を尽くしてまいります。

 

当事務所の弁護士は、これまで多くの裁判員裁判を担当してまいりました。

裁判員裁判に関する弁護士へのご相談をご希望の方は、おひとりで悩まず、お気軽に当事務所までご連絡ください。

 

 

弁護士法人ルミナス法律事務所

弁護士 神林 美樹

 

刑事事件・少年事件を専門的に扱う
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